ワラント実践活用テクニック
本日のワラント市場 (2009年1月7日)
今日のワラント市場も動きが活発でした。
トレンドが発生した銘柄は、上がり始めてから乗っても間に合う場合が多いのがワラントの魅力。
今日も朝から原資産の株価が大きく値を上げていたこともあり、シャープ<6753>のコールは今日の寄りで買っていても16:00現在で60%以上騰がっています。
パナソニック<6752>のコールも、今日も始値0.23から高値0.41まで、今日も約180%の上昇となるなど、賑わいを見せてくれました。
儲かった人も多いのではないでしょうか。
電機関連は、もともと売られすぎ感があったセクターだけに、今後も注目していきましょう。
また、今日は地政学的リスクが高まっていることから、商社関連のワラントが勢いよく上昇しています。
伊藤忠商事<8001>は、年末のワラント価格0.10から今日の高値0.27へ。
三井物産<8031>なども年末から上昇トレンドを描いており、0.06から本日高値0.22へと366%の爆騰しています。商社セクターも要注目です。
たった2カ月でワラント価格が130倍に跳ね上がったソフトバンク
いま動いているワラント銘柄を見てみると、10月末の急落時に底を打っていた株のワラントが、急騰していることに気づきます。
たとえば、ソフトバンクコール#238などは、権利行使価格が3200円、満期09年4月なので、今年の10月28日には、ワラント価格が0.01(原資産価格は646円)になっていました。
しかし、12月22日現在、ワラント価格は高値1.30(原資産価格は1639円)を付けています。
たった2ヵ月で130倍です。現実の株価が40%の上昇にとどまっているにも関わらず、ワラントは2ヵ月で13,000%という驚異の上昇率です。
たしかに、あの10月末の急落時に、ソフトバンクの株価が646円に下がったのに、そこから3200円にまで上昇すると思った人はいないでしょう。
そんなワラント価格が100倍を超える銘柄をチャートだけを見て買えるものではありません。
チャートから見れば、権利行使価格はほど遠いところに位置しているからです。
よって、ワラントではトレンドフォローをするという投資法は、ピンポイントで波に乗れないと、急騰してしまうので、なかなか難しいものがあります。
株式市場で割安な銘柄を見つけよう
ただ、良い株が株式市場において急落してしまったときに、ワラントでそれらの銘柄を買うということはできるでしょう。
相場が必要以上に下落してしまった場合、良い株もほとんどがつられて下落するので、どう考えても割安な株というものが出てきます。
そのどれが噴き上がってくるのかの予想は難しくても、一度株価が動き出せば、ワラントは原資産の現実株などに対して、大きく動きます。
そんな時こそ、ワラントの出番なのです。
したがって、ワラントでは逆張り投資の方が面白味があるといえるでしょう。
急落している銘柄には大きく2つの種類に分けられます。
業績悪化によってファンダメンタルズが悪化しており、下がるべくして下がっている銘柄と、業績面ではいいのに、周りの相場につられて下がっているだけの銘柄です。
そうです。逆張りのワラント投資では、ファンダメンタルズを重要視してください。
業績の裏付けもなしに、株価が突然回復し、ワラント価格がビュンビュンと動くということはありません。
割安なワラント銘柄のスクリーニング方法
しかし、ワラントが売買できる銘柄というのも限られていますし、コール、プットともに、権利行使価格がかけ離れていると、「本当にこの値段まで行くの?」と懐疑的になってしまうのも人間の心理です。
では、どうやって割安なワラント銘柄を選んで購入すれば、大きなリターンを得られるのでしょうか。
まず、財務体質が強く、業績が安定している会社をスクリーニングしましょう。
会社四季報などのCD-ROMを使えば、スクリーニングできるはずです。
条件としては、
1)自己資本比率30%以上
2)3期連続経常黒字
3)利益剰余金がプラス
といったところが考えられるでしょうか。
1)の自己資本比率は、財務体質の強さを見る指標です。資産に占める自己資本(資産のうち負債ではない部分)の割合を計算したものであり、これが高いほど健全性が高いといえます。
2)の3期連続営業黒字という条件は、企業の安定性を見ます。企業の安定性を見るには、経常損益が安定して黒字であることが最低条件です。
3)の利益剰余金プラスも、財務体質の健全性を見る指標です。会社が毎年稼いでいる利益のうち、余剰金として蓄積されているものが、利益剰余金です。これがプラスなら、資金面・財務面でまずまず健全といえるでしょう。
こうしてピックアップされた銘柄から、まず前期が大赤字の会社を外します。
前期が大赤字の場合は、今期については税金が免除され、その分利益がかさ上げされてしまっている可能性があるからです。
次に、景気循環色が強い銘柄を外します。
素材関係など、景気循環によって収益が大きくブレる業種の株も、その年の利益が一時的に上ブレしている可能性があるからです。
これらの銘柄は一時的に業績がかさ上げされている可能性があり、業績データが信用できないためです。
さらにそこから低PBR、低PERで絞り込んでいきます。
PBRは1倍前後かそれ以下のものの中から、PERは20倍、できれば10倍前後のものに絞っていきます。
PBRとは、株価が1株株主資本の何倍かを計算した指標です。
株主資本は会社の資産から負債を差し引いたもので、会社が解散した場合に株主に返される資産部分のこと。
株価がこれと比べて1倍以下なら割安といえるでしょう。
このような銘柄を見つけたら、とりあえず拾っておきましょう。
ワラントの魅力は低価格投資です。
数千円、数万円が、ときには100万円以上になるのですから、ボロ株でもファンダメンタルズで割安と判断できれば買っておけば化ける可能性は充分にあります。
しかし、今人気化している銘柄に飛び乗ってすぐに利益が出るというのは、よっぽど運がいい人です。
このような相場では、循環物色されていくため、次に何が材料視され、相場化するのかわかりません。
そこで、ワラントの場合、10銘柄ぐらいを中長期的に持って、どれかが噴き上がるのを待つという方法がいいでしょう。
10銘柄のうち9銘柄がボロのまま終わっても、1銘柄さえ10倍以上に噴き上がれば、充分にモトを取れますしね。
いま売られている銘柄をパッケージで買う山本式投資法
その意味では、いま叩き売られている銘柄をパッケージで拾っておくのもよいでしょう。
「ソニー」「パナソニック」「キヤノン」「シャープ」「東芝」「日立」「NEC」「富士通」の電機関連コールのパッケージなんていうのもいいかもしれません。
「パナソニック」なんて、あれほど叩き売られているので、反発してくればおもしろい相場になりますよね。
「ソフトバンク」「NTTドコモ」「KDDI」「NTT」「ヤフー」という携帯・電話パッケージなんていうのもおもしろいですね。
「KABU.COM」「マネックス」「松井」「野村HD」「SBI」といった証券パッケージもおもしろいかもしれません。
とにかく、ワラントの場合は先を読むことも大切ですが、どの銘柄をピンポイントで当てるというのが難しい商品です。
したがって、いま現在叩き売られている銘柄を、どれか適当に組み合わせてパッケージで買っておくと、何十倍へと資産を膨らませられるチャンスになります。
ワラントでは、株以外にも、日経平均、TOPIX、NYダウといった指数のほか、ドル、ユーロなど為替関連もあります。
特に為替などは、先が読みやすく、FXで手を出すには怖いという人には、為替のワラントを買っておくという投資法もあります。
相場が膠着して仕掛けにくいなぁと思っている人には、WTI原油先物などはどうでしょうか。
実はこれもワラントで買える商品なのです。
原油価格、1バレル何ドルとか、最近では普通にニュースでもWebサイトでもリアルタイムな情報は仕入れることができますよね。
しかも、いまの原油の暴落がいつまでも続くのかというと、これまたOPECが減産したりと生産と価格の調整が進めば、また話は違ってきます。
先を読んでWTI原油先物のワラントを買っておくというのも投資法のひとつですね。
現在の価格からどれくらい動くかシミュレータを使って予測する
これでもまだワラント投資に迷いがある場合、シミュレータを使ってみることをおすすめします。
証券会社の口座を持っている人なら、ワラントの購入画面のメニューのなかにたいてい装備されているので、探してみてください。
銘柄コードと権利行使価格を設定し、日数を入力してみてください。
いまのワラントの価格に対して、予想通り動いた場合に、どのくらいのリターンが得られるのかがひと目でわかります。
もちろん、権利行使日が近かったりすると、シミュレータの結果も、マイナス何%とマイナスになることも少なくありません。
事前に戦略を練ってワラントの購入を考えているのなら、ぜひともシミュレータを使ってシミュレーションしてみてください。

